前回に続き、今回も近隣の花だよりです。
満開になるには、もう少し掛かりそうですが、つつじが咲き始めました。

咲いていたのは、京都市の西の端っこにある洛西ニュータウン。
ここも仕事で得意先に向かう時によく通る所です。
洛西ニュータウンは、私が小学校に入学する頃ですから、45年ほど前でしょうか。それまでは、竹林と田畑しか無かった所に、広い道路がついて、団地の建設が始まりました。
そこから10年ほどで、ほぼ現在見られる街が出来上がったので、当時に植えられた街路樹も大きく育っています。
特に小畑川沿いの木々は立派に育ち、春は桜が咲き誇ります。
また、道路沿いにはイチョウが多く植えられていて、秋には色付いた葉が道に張り出してきます。
その間を走るのは、とても気持ちが良いもので、毎年楽しみにしています。
そして、そのイチョウ並木の足元には、つつじが植えられていて、五月を彩ってくれます。

このような道路沿いに咲くつつじは、他でもよく見られますが、洛西ニュータウンのつつじは、より綺麗に見えるんですよね~。
街並みであったり、樹齢であったり、樹の数であったり、剪定であったり、その理由は複合的だと思うのですが、とにかく目に留まるんですよ。
それと、街の中心部にある高低差を利用して、その斜面につつじを植えてある所があります。


写真はまだ咲き始めですが、満開になるとメッチャ綺麗です。
でも、子供の頃はつつじを見ても、特に綺麗だなんて思わなかったのに、オッサンになるとどうして綺麗に見えるようになるのでしょうか。
小学生の頃は、花の名前も知らず、ただ「甘い蜜が吸える花」という認識でしかありませんでした。
そんな認識から、好奇心と欲望だけが先行して、学校帰りに他人ん家の庭木のつつじを勝手に採っていました。
今更ですが、ごめんなさい。
しかし、怒られた事はなかったですねぇ。
私自身に罪悪感がなかった訳ではないですが、怒られた覚えはありません。
当時は、周りの大人も子供に対して大らかだったのでしょうか。
それから何十年を経て、花の美しさを感じられる心を得た反面、見た目には失っていく物が多い私ですが、暫くはつつじの季節を楽しませていただきます。
